きまぐれ。
“荒尾スイーツ”が誕生した瞬間はそんな感じ。
オーナーのきまぐれが荒尾にスイーツ旋風を巻き起こしてしまいます。
WARAO最初のインタビューは、欧風創作菓子店のCAPICE(カプルス)の
下村浩介オーナーです。
父の店を継ぐはずが・・・
デコレーションに集中する下村オーナー
インタビュアー(以下省略) 創業したきっかけは?
下村 26歳のとき、父がやっている『亀屋』という和菓子屋を継ぐタイミングがありました。
20歳のころ(熊本県)川尻にある和洋菓子の『天明堂』で2年ほど修行をさせていただいてたんです。
さらに熊本市に『メゾンドキタガワ』を出店する際に一緒にオープニングスタッフとしてついて行き、そこで4年ほどお菓子を作っていました。
26歳のときに、父の具合が悪くなり、『店を継いで欲しい』と言われ荒尾に帰ることに。
そこで『亀屋』のそばに今の店舗を作ったんです。
ただ、始めは『亀屋』の工房としての作っていたんです。
でも本音は洋菓子を作りたかった。
そこで、スペースに空きがあったので『ちょこっと洋菓子も作っちゃおっか』というノリで。
つくるからには売らなきゃということで『CAPRICE(カプルス)』という屋号をつけてオープンすることになりました。
それが、売れて売れて(自慢げ)。
CAPRICE=きまぐれ
看板には”CAPRICE”の文字
―『CAPRICE』はどういう意味なんですか?
下村 フランス語で『きまぐれ』という意味です。
―やっぱりですか。
下村 それ、どういう意味ですか!?
和菓子、洋菓子の型にはまりたくなかったんです。
和と洋の融合をためしたいって。本当は『カプリス』って読むんですけど、『カプルス』の方が覚えやすそうでしょ?
―そして、和菓子の工房のはずが洋菓子の人気店に。
下村 そうなんですよ(笑)。
オープンするときに『シュークリーム50円!』っていうチラシ作ったんです。
そして当日、『お客さん多いなぁ』と思って店内でずっと接客してたら手伝いに来てくださってた北川さん(メゾンドキタガワ)が『おい!お客さんが怒ってる!』って。
『なんだろう』とお店の外を見たら大行列でした。
そこから一時間でシュークリーム1000個完売。作っても作ってもなくなっちゃうんで死にそうになりました。
最終的にはその日だけで、6000個売れたんです。
途中原因不明の歯茎から出血という事態が発生しました(奥で奥様が爆笑)。
オープン日に6000個売れた、定番商品のシュークリーム(105円(税込))。
―その状態はいつまで続いたんですか?
下村 オープンした年のクリスマスに再び事件が。また歯茎から血が出たんです(奥で奥様が苦笑)。
『歯槽膿漏(しそうのうろう)なのかな?』と思って病院にいったところ、過労で白血球が少なくなっていると深刻な事態になってしまってました。
即入院のはずでしたが、まだ当時オープンしたてで、自分無しで店を任せることへの不安が大きく、通院しながら毎日仕事をしていました。
それから病状はよくなっていったんですが、7年間は忙しい毎日でした。
その後、荒尾にも洋菓子のお店が増えてきて落ち着いてきました。
当時がバブルで、今が本来の姿だと思っています。
今年の11月18日で10周年になります。
今年で10周年
おすすめの『焼きドーナツ』。全て145円(税込み)。
―おすすめはなんですか?
下村 焼きドーナツです。
普通揚げるところを、焼いています。
とってもヘルシー、そしてサクサクの食感が女性に大人気です。
プレーン、イチゴ、チョコ、コーヒー、抹茶の5種類があります。
真空で保存したパッケージですので、今の季節(梅雨の時期)、安心してお土産などにお渡しできるのもありますね。
―ほかにもありますか?
下村 あと1、2週間すれば『まるごと桃の実』という夏の定番商品をはじめます。
名前の通り“まるごとの桃”に、種をくりぬいて、代わりにカスタードクリームとラズベリーを入れます。
梅雨を過ぎると桃はとってもジューシーになって甘みも増します。
もうすでに注文の電話がかかってくるんですよ。
忘れられない60円のあの味。
とっても気さくでやさしい雰囲気の下村オーナー
―荒尾のハイブランド(高価値)を教えてください。
下村 たくさん飲食店をされてる、お知り合いがいるから言いにくいです。
―しいて言うなら?
下村 そこまでいうなら、磯どり(居酒屋)さん。
どのメニューも最高ですが、タコ刺しが絶品です。
とりたてだからいつでもあるとは限らないんですけどね。
もみじおろしとポン酢で食べます。吸盤がたまんないんです。
あとは、昔、市民プールの下に『黒田屋』さんという駄菓子屋さんがあったんです。
そこで売ってた『ジャガイモ』がおいしかった。
ケチャップと甘酸っぱいソースがおいしくて。
いつも60円を持って行ってました。知り合いが、あの味を復活させようといろいろ試したんですが辿りつけませんでした(笑)
―最後に、夢などはありますか?
下村 あります。
自分の目が届く範囲内でお店を大きくしたいと思っています。
―ありがとうございました。






